2016年5月3日火曜日

妙義山・妙義神社・中之嶽神社(群馬県富岡市)

所在地:群馬県富岡市妙義町妙義



妙義山


 妙義山
 日本三奇勝(耶馬溪・寒霞渓・妙義山)の一つ
 両毛三山(赤城山・榛名山・妙義山)の一つ


妙義山


 山麓に妙義神社がある。
 神社拝殿と本殿を囲む玉垣内に、このような岩石群が置かれたままになっている。

 妙義という名は中世に仏教思想に基づいてつけられた後世的名称で、元来は波己曽(はこそ)という神をまつる波己曽神社だったといわれている。妙義山もかつては波己曽山と称したという。
 近藤義雄「妙義信仰」(『歴史と信仰の山 妙義山』あさを社、1980年)によれば、波己曽は「いわこそ」で、岩の神としての神名という説がある。

 波己曽神社がまつっていたのが影向岩といい、現在の北門に接して残っている岩塊がそれであるという。

妙義山


 このように、北門の塀にめりこむように影向岩があり、頂部に複数の石塔が置かれている。

妙義山


 影向岩を下から見ると、このように岩窟状の空間が形成されている。
 岩窟内には石祠が見える。
 影向岩が妙義神社すなわち波己曽神社の本体とするなら、これは波己曽神の磐座跡なのだろう。磐「座」というより「岩倉」「岩蔵」という蔵庫的な字を当てるべき、神を岩石の内部に宿すという構造である。

妙義山


 境内には他に、このような岩屋もある。神名もわからないが御幣が祀られている。

妙義山


 妙義神社から、妙義紅葉ラインと呼ばれる車道を車で約10分進むと、妙義山中腹に中之嶽神社・大国神社がある。
 そのうち、中之嶽神社は上写真の如く、轟岩という巨大な立岩の裾に社殿を設けている。
 轟岩を神体とするため、本殿はなく、拝殿のみとなっている。

妙義山


 妙義山の山中は断崖絶壁で鎖場の連続といい、登山上級者でないとその全容を掴むことはできない。私も心技体の準備が追い付いていないので、せいぜいこの第一石門の写真を収めたぐらいである(車道から見える)

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インタビュー掲載(2024.2.7)